
GIFTONのお肉は北上市産の希少な四元豚。
今回加工肉の他、精肉の販売もスタートしました。
その甘みと旨味が絶妙な美味しい豚肉はどうやって作られているのだろう。
生産者である、ありす畜産の水野社長にお話しを伺いました。
お金はかかる。それでも、育てるなら美味しい方がいい。
ーー四元豚は希少ということですが、数が少ないのですか
国産の四元豚は少ないと思います。国産のほとんどは三元豚。だから国産の四元豚は貴重なんです。
ーー岩手や東北に生産者はいますか
岩手ではおそらく自分だけ。東北でも何人いるだろうな。純粋種を4つ組み合わせて四元豚。
雑種が多いからそうなってくるとわからなくなってくる。六元豚だか、八元豚だか。
ーー四元豚の特徴を教えてください
一番はバークシャーという黒豚。これの血液が入っているかいないかで大きく変わります。
バークシャーっていうのは肉の繊維がきめ細やかで、味や歯ざわりがいいです。
ーーかけ合わせする種の開発にすごくコストがかかると聞きました。
美味しい豚肉を作ることから考えれば、餌や管理方法ではなく品種が重要になるんです。
そこでバークシャーの血液をかけ合わせた品種が必要になってくる。
でも、普通の豚に比べてバークシャーは大きくなるまでに時間がかかる。
普通の豚と同じ発育ができるバークシャーは日本にはいないけど、世界にはいる。
その発育のいいバークシャーを厳選して品種改良していきますが、本当にお金がかかります。
それでも育てるなら、美味しい方がいいでしょ?

味を追求するためにこだわるのは脂肪です。
ーーありす畜産の四元豚の味わいについて聞かせてください。
肉の味は筋肉ではなく脂肪の味。だから肉の間に脂肪が入っているマーブリングが重要で美味しさの決め手になります。
脂肪の味にこだわるのであれば食べる餌で決まっちゃう。赤身と呼ばれる筋肉の部分は品質よってかわってくる。
うちの豚肉の筋肉の組織は他とは違う。ただ、味を追求するためにこだわるのは脂肪です。
ーー美味しい豚肉を作る本質は品種にあるとおっしゃてましたが。
脂肪を蓄えられる筋肉なのか、蓄えられない筋肉なのかは品種によって違います。
牛肉で例えると、筋肉を蓄えやすいのが松阪牛とか米沢牛とかの銘柄。
筋肉の中に少しでも脂肪質を入れやすい品種を作りだし、餌にこだわることで究極の肉が開発されていくのです。
ーーお肉の見た目でも違いますか。
全然違います。日持ちも異なるんですよ。
例えば販売店のショーケースで並べられていて翌日の肉の色でも良し悪しがわかります。
良い肉はトレイに入れでも水分が出てきにくい。
うちの品種は筋肉にこだわっているから、自然と脂肪が適度に入りどこにも負けない自慢の味になっていると思います。
特に地元の子供たちに食べてもらいたい
ーー常に改良していかなければならないのは本当に大変ですね。
世界の畜産業者は高値で輸出することを目標に、味や品質にこだわって豚を育てています。
日本ではある程度のラインをクリアすれば業者に卸すことが多く、畜産者の名前で販売されることはほとんどない。
私たちが直売所を持って自分たちの豚を販売するのは、輸出を意識した海外のように企業努力を続けるためでもある。
食べてもらって評価を聞いて、自分たちの仕事の判断をしていく。
常にお客様の声に耳を傾けること、それが肉の評価になります。
ーーこだわりの豚肉を全国の皆さんに食べてもらいたいですね。
特に地元の子供たちに食べてもらいたい。
子供たちが大人になって地元を離れ、帰って来たときにうちの豚肉が食べたいなぁと思うように。
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生産の苦労とこだわりがとっても良くわかりました。
水野社長、お忙しい中ありがとうございました。
そんなこだわりの美味しいお肉をたくさんの方に食べてもらいたい。
GIFTONはそのためにあるのです。